長野県宮田村、中央高速を東京方面に向かって走っていると道の西下に小さな堂と、何やら由来を書いてあるような看板が見えます。狭い一般道を、記憶を頼りに走っていると、何やらそれと思しき所に着きました。「熊野寺」あるいは「熊野権現」ともいうらしいのですが、鍵のかけられている堂の中を覗くと、上段に厨子が二つ、下段に五輪塔が一基見えました。参道には石仏が数体、道をはさんで左側に、墓標とも取れる石碑が数基あります。
堂の内部。ガラス越しに内蔵のストロボを焚きました。手前が五輪塔。
如意輪観音。頭上に十四番と刻まれています。西国三十三所観音霊場の十四番、三井寺園城寺は如意輪観音様だそうです。享和3年(1803)のものだそうです。
何とも不思議な石像です。右手に持っているのは木の枝のような気もします。お顔も丸顔で、不遜ではありますがユーモラスさを醸しています。「蚕神」の様でもあるのですが・・・・・。