2012年1月27日金曜日

不動様(伊那市上牧)

   県道19号線「上牧中部」信号を山手に入ってすぐ、四つ辻があり、之から上り坂になる右手の角に石仏・石碑が並んでいる中に一際目立つ不動様があります。高さ約1m半くらい、右手に剣、左手には索、天保12年(1841)建立とのこと。
   失礼ではありますが、この辺りの古くからお住まいの地元人じもとびとのような顔立ち。火炎の光背が刻まれてはおりますが、優しいお顔立ちであります。が、「もしその教えを障碍する煩悩など魔があれば利剣をもってその命を絶ち、衆生の修行向上を助ける」(『図説佛教語大辞典』)仏の使者だそうです。

2012年1月20日金曜日

庚申地蔵(伊那市富県桜井)

いつもの書店。定期購読の書籍に、時折々の地方出版社の出版案内が、ガリ版刷りで届きます。今回は「貝沼一夜の城」に関する講演会の記録。思い立って休日、現地へと出かけました。その近くに「宮ノ花八幡社」という社があり、その社地と県道の際の土手の上に、何とも素朴な石仏がありました。
舟形光背の中央に地蔵様、頭頂左右に日輪・月輪。足下に二猿とも二鶏ともつかぬデフォルメされた動物の姿。まごうことなく「庚申地蔵」の像。いつの建立かを知る手掛かりはありませんでした。