「二人はその土地の人々即ち建立者自体をモデルにしたかに見える。朴訥そのものの働き者といった感じの男。ややほっそり顔に、優しさ、芯の強さを秘めた女。晴れの日を迎えて微笑をうかべている二人ですが、苛酷な労働、厳しい生活のかげがにじんでおり、苦難に耐え抜いて来た生活者の深い人間味を感じます。」と、 評しておりました。言いえて妙だと思います。
こちらの双体道祖神。上の男女とは好対照の御顔をしていました。傍らに明治29年銘の文字道祖神があります。
長岡から長岡ダムへと続く道、県道442号線。長岡集落から左カーブしながら一旦下り道になるのですが、そのあたりが大門という小字の場所。そこに明治33年銘の馬頭観世音碑と並んで建っていました。「願主子年女」と刻まれています。女性はふくよかな面立ちのお顔です。