2010年5月5日水曜日

七重八重

 「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」という歌、子供のときにラジオで聞いた『道灌』という落語の中に出てきたので、恥ずかしながら太田道灌の歌だとばかり思っていました。この歌が、中務卿兼明親王の歌であると知ったのは、大学に行き平安朝の文学に触れたときでした。
 ということはさておき、自転車で帰るとき、最後の急坂があるのですが、その斜面に今は盛りに山吹が咲き乱れていました。
 日中に見る黄色よりも、夕なづむころに見る山吹の黄は、なんとも怪しい色気をかもし出していました。

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