人が死ぬと三途川の川岸にたどり着きます。この川を渡るのには六文銭が必要なのですが、もしこれを持たずに来ると、亡者の衣服が剥ぎ取られてしまいますしまいます。この冷酷な仕事をするのが「奪衣婆」です。一説では閻魔王の妹ともいわれています。
奪衣婆が衣服は樹上にいる懸衣翁に渡され、懸衣翁の手により木の枝にかけられ、その重さにより死者の罪の軽重をはかるといわれています。
写真は、伊那市高遠町的場にある十王像のうちの「奪衣婆」です。苔に覆われているので彫の部分も定かではありませんが、おどろおどろしい表情ではありませんか。
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