2012年5月12日土曜日

ふなどの神(伊那市殿島・上伊那郡辰野町)

  伊那市を流れる天竜川。その伊那市分の最後の橋が「母猿の身投げ」(『新著聞集』日本随筆大成5)の説話にも登場する「殿島橋」です。
その橋のたもとに写真の道標を兼ねた道祖神があります。高さ1m強、幅30cm弱。天保6年(1835)建立。「右中澤道 左高遠道」と刻まれ、正面に「岐神」と刻まれています。
  『古事記』によりますと、黄泉の国から何とか逃げ帰ることができた伊邪那伎大神は筑紫にて禊をします。そのときに「投げ棄つる御杖」から衝立船戸神、「投げ棄つる御褌」から道俣神などが化生した、とあります。

  こちら、 辰野町下田の集会場の前にある道祖神。「八衢毘古」「八衢比売」二柱の神の名と「ふなど(こちらは「土」偏に「支」の字)の神」の名が刻まれています。高さは、見たところ1.5m位か。双体道祖神の男女二神のお名前は、「やちまたひこ」さんと「やちまたひめ」さんなのかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿