十王像
十王は冥界の十王のことをいい、秦広王・初江王・宋帝王・伍官王・閻魔王・変成王・泰山府君・平等王・都市王・五道転輪王のそれぞれの王が、人の死後の忌日年忌に順次裁きを行うとされています。
この辺りでは、この十王に地蔵菩薩と倶生神(あるいは人頭杖)を加え、石にあるいは木に刻んで十王堂に、また村の境の路傍に安置し信仰してきました。
写真は、伊那市高遠町的場の旧公民館裏に集合された石造物群の中にある十王像です。盗難から防ぐために、鉄のゲージの中に収められています。それぞれの高さは約20㎝。湿気の多いところですので、像の表面は苔むしています。
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