2011年7月26日火曜日

深妙寺の三十三観音(3)

23番 瑠璃観音 手に香炉を持ち、水に浮かぶ蓮華の上に立つお姿。













24番 多羅尊観音 雲に乗り右手は衣服の中に入れて胸の下あたりに置き、左手をその下に置く。慈母神として崇められた。












25番 蛤蜊観音 蛤の上に乗るお姿。













26番 六時観音 手に梵篋を持つ。













27番 普悲観音 両手を法衣に隠して前にたれ、丘の上に立つお姿。













28番 馬郎婦観音 魚を売る美女の姿に示現した観音様。













29番 合掌観音













30番 一如観音 雲に乗り、雷を制するお姿です。













31番 不二観音 両手を垂れて前で重ね、蓮の葉に乗り水上に浮かぶお姿です。












32番 持蓮観音 両手に蓮華を持ち、蓮の葉の上に乗るお姿です。













33番 灑水観音 右手に瓶を持ち、水を灌ぐお姿です。













以上、伊那市西春近深妙寺の三十三観世音菩薩の石像です。

深妙寺の三十三観音(2)

12番 水月観音 月光の照らす海に浮かぶ一枚の蓮華の葉の上に乗り、水に映った月を見るお姿だそうです。












13番 一葉観音 蓮の花びらに座り、左膝を立てながら水の上に浮かんでいるお姿だそうです。












14番 青頚観音 この観音を念ずれば、あらゆる怖畏や厄難から離脱することができるそうです。












15番 威徳観音 左手に蓮華を持ち、岩の上にお座りになっているお姿です。












16番 延命観音 この観音様を念ずれば、呪詛や毒薬などからの害を除き延命することができるそうです。水上の岩に座り、右手で頬を支えているお姿です。











17番 衆宝観音 羅刹の難を救います。右手を地に付け、左手を立てた膝の上においています。












18番 岩戸観音 毒蛇の住む岩戸に坐るお姿だそうです。













19番 能靜観音 岩の上にたたずみ、海に向かい静寂の相を現わしているお姿だそうです。












20番 阿耨観音 この観音を一心に念ずれば、水難の禍から救われるそうです。












21番 阿摩提観音 













22番 葉衣観音

2011年7月22日金曜日

深妙寺の三十三観音(1)

伊那市西春近の深妙寺という日蓮宗のお寺に、33体の観音様があるというので、何日かに分けて出かけました。
三十三の観音様といっても、千手観音や十一面観音・聖観音といったお名前の知れ渡った(?)観音様ではなく、『妙法蓮華経 観世音菩薩普門品』に説かれる、三十三身に示現される観音様です。同じ伊那市には、東春近に護国寺という臨済宗の寺があり、ここには「野の花観音」という33体の観音様が奉られていますが、こちらは、今風の観音様といえるかもしれません。
1番 楊柳観音 右手に楊柳の枝を持っていますが、これは、人々の病を消除する意味だそうです。












2番 龍頭観音 龍の頭に乗っている形です。観音様の力の強さを現わしているそうです。












3番 持経観音 経巻を手にし、巌頭にたっているお姿です。













4番 円光観音 身体から光明を放っているお姿です。刑戮のときこの観音を念ずれば、刀がだんだん折れて命が助かるそうです。












5番 遊戯観音 五彩の雲に乗って、左手を片膝にあて、法界に遊戯するお姿です。












6番 白衣観音 白衣を着け、白蓮の上にお座りになられているお姿です。ここで初めて聞き知りの観音様に出会えた気持でした。












7番 蓮臥観音 地中の蓮華に趺坐して合掌しているお姿。













8番 滝見観音 岩の上に坐して、滝を見ているお姿。













9番 施薬観音 左手を膝に置き、右手を頬にあてて蓮の花を見ているお姿。












10番 魚籃観音 昔、魚を商う美しい娘がおりました。娘は婿となる男に、『法華経』を読誦することを求め、結婚しましたが、この娘は観音様が化現したものだそうです。大きな魚の上に乗ったお姿です。











11番 徳王観音 岩上に趺座してひだりては衣服の中に入れ胸の下あたり、右手に緑葉の枝を持ったお姿です。

2011年7月20日水曜日

閻魔大王への道

伊那市西春近深妙寺。曇天の朝、紫陽花を見ながら、其処此処の観音様を拝みながら歩いていると、岡を巡る道のはずれに小さなトンネルがありました。「通り抜け可」とのこと。ちょっと暗いし・・・・基本的に暗くて、狭くて、高い所は嫌いなのですがここはお寺の境内、意を決してトンネルをくぐりました。





トンネルをくぐると、其処は雪国、ではなくて、閻魔大王の國。岩を背景に、見事な石の閻魔大王がこちらを睥睨しております。
母親の手を離れた2歳くらいと思われる女の子が、大王の台座に手を当てて遊んでおりました。
あの怖いこわ~い閻魔様も、純真な女の子にはただのお祖父さんの人形・・・なのかもしれません。

2011年7月18日月曜日

深妙寺の石仏観音と紫陽花

  伊那市西春近に深妙寺という寺があります。今は日蓮宗の寺ですが、往古は密教の寺院であったらしく、鎌倉時代に、曽我の仇討で討たれた工藤祐経の子供犬房丸が再興された寺ということです。
その深妙寺が、寺域を整備し、紫陽花を植え、樹間に三十三体の観音様を安置されている、というので見に行きました。
私が着いたときは、僅かに2・3台の車があるだけでしたが、帰る頃には十数台の車が入っていました。(写真は、7番蓮臥観音)