2012年7月31日火曜日

河童の双体道祖神

  駒ヶ根市東伊那に立派な富士塚があるというので、フラフラと見物に行きました。富士塚については、こちらをご覧ください。
      http://www17.plala.or.jp/jincya/fujituka.html

  天気も良いし、時間もあるし、

ということで、車を走らせていると、何やら怪しい卵型の石。やり過ごしてしばらく行ってから、気になってUターン。
  駐車場に車を止めてよくよく見ると、カッパの男女が肩を組み、手を合わせての双体道祖神(?)・・・・・
なんともなまめかしい姿にしばらく見とれてしまいました。暑さも忘れて・・・
裏に回ってみると「平成19年(2007)」個人建立でした。
  そういえば、『伊那の伝説』(岩崎清美 昭和54年)という本の中に「家傳痛風藥」という河童の話が載せられている。それによると、天竜川のこの辺りには昔河童(カワランベ)ががいて、時々通行人を水の中に引っ張り込んで、しんの子をぬいたそうです。
  近くに、「おもしろかっぱ館」や「かっぱふれあいセンター」なる建物もありましたが、これは入らずに帰路につきました。

2012年7月17日火曜日

一水四見(伊那市美篶笠原)

何故か最近、「井月さん」に憑りつかれていて(?)、思い立つと近在にある井月さんの句碑を見に行きます。
  伊那市美篶笠原に「 吉祥寺」というお寺があり句碑がある、というので出かけました。六道堤から高遠方面に道を取り、すぐに寺の入り口を登ることしばし駐車場に車を止め、墓地に続く道を歩きます。すると、『上伊那町村誌』記載の「溜池」がありました。山から出てくる湧水を溜めてある池のようです。『町村誌』記載によれば、一つは143坪、片方は108坪とあり、大きい方の池の傍らに「どうなっても大丈夫」と、無造作に刻まれた石が置いてありました。




  さらに、もう一つ「一水四見」と刻まれた石が小さい方の池に・・・・・
意味が解らないまま写真にしてきました。家に帰り、中村元の『佛教語大辞典』を見ると、次のように解説されていました。

  唯識学で使われた喩え。同じ水を、天人は宝で飾られた池、人間は水、餓鬼は膿血、魚は住処と見るように、同一対象を見る者の心が異なると、おのおのの異なった見解を抱くことをいう。

  また、新しい言葉を覚えました。井月さんのおかげでしょうか・・・・・
「一水四見」 なるほど・・・・・