2019年11月11日月曜日

よく見ると双体道祖神


  伊那市手良蟹澤という集落に「産泰宮」という 小さな社があります。『民間信仰辞典』によると、「産泰様」というのは、「埼玉県西部・群馬県を中心に分布する子授け・安産祈願の対象となる神」とありますが、この手良という地区には、ここともう一ヵ所「中坪」という集落との二ヵ所でこの産泰宮をお祀りしています。何故この手良地区に産泰宮が祀られているのか。それは、江戸時代、手良から旅稼ぎに行った石工が勧請したのではないか、と言われていますが、詳しいことはわかっておりません。中を覗くと、向かって右側に木造の小̪祠、左に乳幼児を抱いた地蔵菩薩が安置されています。
 この産泰宮の裏手、民家へと続く道の入口の所、左の写真はグーグル・ストリートの写真ですが、中央あたりに見える大きな石、その表面に微かに二体の人物が見えます。
 




 『伊那市石造文化財』という本にも紹介されておらず、何度となくカメラ持参で行ったことがありますが、今回初めて気が付きました。風化して誰も気づかなくなってしまったのか……

 カメラに収め、家に帰って何度となく見ても、双体道祖神としか思えません。もしそうだとしたら、今まで気付かなくてごめんなさい……



 左の写真は、「産泰宮」に安置されている地蔵菩薩です。「産泰宮」のお祭りについては、
   http://www.kagakueizo.org/create/visualfolklore/515/
に動画があります。

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