2011年10月3日月曜日

伊那の蚕神様-3

中央道伊那ICを下りて右にとり登ることしばし、大萱交差点の斜め右角のスポーツ広場の一角、少し小高くなったところに間口一間半位の覆屋があり、その中に木造の祠がある。覗くと石像が二体安置されています。覆屋にもしっかりした格子戸がはめ込まれており、さらに中の祠にも格子がありました。かつて、よほど石仏の盗難が多かったようです。









その中の一体には舟形の光背があり、もう一体には光背はありません。『伊那市石造文化財』によると向かって右丸彫りの方が安政5年(1858)8月、向かって左光背のある方が安政6年(1859)2月の銘があるとのこと。井伊直弼が大老に就任したのが安政5年4月、安政の大獄が始まるのが同年の9月、大変な嵐が吹き荒れているときでした。









残念ながら、二重の格子があって女神様のお姿を間近に見ることができません。件の『伊那市石造文化財』所収の写真のコピーで我慢しました。昭和55年(1980)6月15日撮、とありました。覆屋はまだできていなかったのかもしれません。また、今とは像の配置も異なります。文化財として整理する頃の写真かもしれません。

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