2012年4月16日月曜日

馬鳴菩薩・蚕神様(辰野町上野)

  陽気も暖かくなってきました。昨日は、33年ごとに一度の御開帳に出かけましたが、今日はその勢いで、久しぶりに双体道祖神を見に出かけることとしました。目的地は長野県上伊那郡辰野町。
辰野町平出の信号機から諏訪方面に行くことしばし、「上野」という集落があります。ここに双体道祖神があるわけですが、例によって下調べもせず行き当たりばったりですので、一体は何とか見つけることができましたが、ほかは見過ごしてしまいました。
その代り、何とも立派な「蚕神様(馬鳴菩薩)」を見つけました。馬に乗る女神様です。
『図説佛教語大辞典〔馬鳴菩薩〕』によると、「蚕神ともいい、養蚕の神で、貧しい人々に衣服を与えるとして尊崇される菩薩。中国の民間信仰に由来するものとされ云々」という解説がありました。
平地の少ない山間の村でこそ、蚕の無事な成長が生業の中心ともいえるものでした。そうした祈りが、立派な蚕神様の建立につながったものといえるかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿